【投資信託】子供のお年玉をジュニアNISAで運用する

【投資信託】子供のお年玉をジュニアNISAで運用する

はじめに

いままでに子供達がいただいたお年玉は、本人には使わせずにそれぞれの名義で銀行預金にしています。

子供達の将来の必要費用の足しにしようと考えてのことですが、気が付くとそれなりの額になっていましたので、この資金から50万円ずつジュニアNISAで運用することにしました。

ジュニアNISAとは

「ジュニアNISA」は、「未成年者少額投資非課税制度」の愛称で、未成年者による少額投資についての売却益などが非課税になる優遇制度です。

利用できる方日本にお住まいの0歳~19歳の方(口座を開設する年の1月1日現在)
非課税対象株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益
口座開設可能数1人1口座
非課税投資枠新規投資額で毎年80万円が上限(※1)
非課税期間最長5年間(※2)
投資可能期間2016年~2023年(※3)
運用管理者口座名義人本人(未成年者)の二親等以内の血族(両親・祖父母等)(※4)
払出し18歳までは払出し制限あり(※5)

※1 …未使用分があっても翌年以降への繰り越しはできません。
※2 …期間終了後、新たな非課税投資枠への移管(ロールオーバー)による継続保有が可能です。
※3 …2023年12月末以降、当初の非課税期間(5年間)の満了を迎えても、一定の金額までは20歳になるまで引き続き非課税で保有できます。
※4 …金融機関によって異なる場合がありますので、口座を開設される金融機関にお問い合わせください。
※5 …3月31日時点で18歳である年の前年12月31日までの間は、原則として払出しができません。ただし、災害等やむを得ない場合には、非課税での払出しが可能です。

ジュニアNISAのポイント

出所:金融庁ホームページ

 

出所:金融庁ホームページ

運用商品について

ジュニアNISAは、一般NISA同様に非課税の投資期間が5年(2023年で制度終了)なので、長期の積立投資には使いづらいように思えます。ですので、投資タイミングは一括あるいは1年間の時間分散でと考えています。

また、投資対象は、三菱UFJ国際投信が運用する「モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジあり)」(以下MSグローバル・プレミアム株式(H有) と表記します)にしようと考えています。為替ヘッジなしのコースもありますが、為替の動きは私には非常にわかりにくいものに思えることと、現在の日米の金利差を鑑みてまだヘッジコストは許容できると思ったため、今回はヘッジありにしたいと思います。

当ファンドは、私が子供のジュニアNISA口座を開設した金融機関では、販売手数料が3.30%(税込)、信託報酬は1.98%(税込)で、運用コストがかなり高いです。

今般、投資信託の長期積立投資において推奨されている低コストのインデックス型投資信託とは対極にあるアクティブ運用の投資信託で、ファンドマネージャーの銘柄選択効果によって市場平均を上回る成果を得ることを意図しています。

しかし、非常に多くのアクティブファンドが市場平均を上回ることが出来ていないのが現状で、一般的にはアクティブファンドを老後資金作りのために積立投資することはもとより、投資対象とすること自体あまり推奨されていないように思われます。

しかし、当ファンドの設定来の運用パフォーマンスは非常に良く、ハイリスクを承知でジュニアNISAで投資してみたいと思える数字です。思惑が外れて元本が目減りするようなことがあれば子供には申し訳ないですが。

同じ三菱UFJ国際投信のインデックス型投資信託「eMAXIS 先進国株式インデックス 」とのトータルリターン(5年:年率)、標準偏差、シャープレシオを比較したところ、以下の通りでした。

銘柄名トータルリターン(年率)標準偏差シャープレシオ
MSグローバル・プレミアム株式(H有)9.89%10.440.95
eMAXIS 先進国株式インデックス5.81%15.980.36
評価基準日:2019年11月30日

とりわけ目を引くのは、先進国株式のアクティブ運用でありながら、標準偏差が相対的に低いことです。

これは、比較的景気変動に左右されずに安定的にキャッシュを稼ぐ能力のある生活必需品企業やヘルスケア企業が多く組み入れられていることが要因と思われます。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

組入上位10銘柄(組入銘柄数30銘柄 2019年10月31日現在)
項番銘柄名国・地域業種比率
1マイクロソフトアメリカ情報技術8.1%
2フィリップ・モリス・インターナショナルアメリカ生活必需品7.6%
3レキットベンキーザー・グループイギリス生活必需品7.3%
4SAPドイツ情報技術5.6%
5ビザアメリカ情報技術5.2%
6アクセンチュアアメリカ情報技術4.3%
7オートマチック・データ・プロセシングアメリカ情報技術3.9%
8バクスターインターナショナルアメリカヘルスケア3.7%
9コカ・コーラアメリカ生活必需品3.5%
10ダナハーアメリカヘルスケア3.5%

三菱UFJ国際投信のウェブサイトに掲載されていた当ファンドの積立投資を勧める販売用資料の中に、運用担当者が考える株式投資の秘訣についての言及がありました。それは「正しい株式を選んで長く持つこと」だそうです。

その考え方には大いに賛成ですが、素人にはその「正しい株式」を選ぶ能力がないので、高い販売手数料と信託報酬を支払って目利きにお任せしてみたいと思います。

(おわり)