【Excel】「貯める」「殖やす」に役立つExcel① PMT関数

【Excel】「貯める」「殖やす」に役立つExcel① PMT関数

つみたてNISAで積み立てる投資信託の検討をした際に利用したExcel関数についてまとめてみました。

利用例

20年後に2000万円貯めるために投資信託を毎月積立したいと考えているとします。この時、目標を達成する毎月の積立額はいくらでしょうか?

上記の積立額を求めるためには、まず投資信託の期待収益率を予め決めておく必要があります。

実はこれを決定するのはとても難しい問題ですが、今回は関数の習得が目的なので、ここでは便宜的に3%とします。

ちなみに3%という数字はIMF(国際通貨基金)の世界経済見通し(2019年10月)に記載されていた2019年の世界経済の成長率を参考にしています。

構文と引数

構文と引数(ひきすう)は以下の通りです。

PMT(利率,期間,現在価値,将来価値,支払期日)

利率運用商品の期待収益率を指定。
期間積立投資の払込期間を指定。
現在価値現在の残高を指定。例では頭金なしなので、0を指定。
将来価値目標額を指定。
支払期日払込が期首か期末かを指定。期首の場合通常は1を指定。
0または省略→期末
0以外の値→期首

Excelシートで以下のような表を作成し、計算を行います。

PMT関数

留意点

構文の記述の際、計算結果に対応する「利率」と「期間」を用いる必要があります。

つまり、上記の例では、「毎月の」積立額を求めたいので年利3%を12で割って月利に直し、また20年の期間に12を掛けて240か月にしています。

また、上記の「定期支払額」の計算結果のセルのように、手元から出ていく金額はマイナスで表示されます。

PMT関数は今回の利用例のほか、ローンの返済額を計算する際にも用いられます。

(おわり)